アメリカの厭戦気分 2013 3 17

 アメリカ軍の士気は高いが、
アメリカ社会の士気は低いと言えるでしょう。
 8年も続いたイラク戦争、
アフガニスタン戦争に至っては、
10年以上経った今でも続いています。
 この二つの戦争が、
アメリカ社会に深刻な影響を与えています。
つまり、厭戦気分が広がっているのです。
 戦争による死者は、
公式発表よりも、かなり多いと言えます。
統計は、定義の仕方によって、数字が大きく変わります。
 知人や友人、親戚、
あるいは近所で、戦死者の話を聞けば、
誰だって、厭戦気分になるでしょう。
 イラク戦争では、州兵まで動員されたのです。
陸軍兵士ならば、最前線の戦場も覚悟していたでしょうが、
州兵は、まさかイラクという戦場に派遣されるとは思っていなかったでしょう。
 ウィキペディアによれば、
州兵の不在が、結果として、
アメリカ国内での災害の発生・拡大に深く影響を与えることも、
2005年のハリケーン・カトリーナによって明らかとなったとあります。
 二つの戦争が、アメリカ社会に与えた傷は大きく、
いまだに、その傷は癒えないと言えるでしょう。
 最近、日本では、日米同盟の強化ということが聞かれますが、
これは、アメリカの軍事力を当てにしているということでしょう。
 しかし、アメリカ社会は深く傷ついているのです。
それでも、日本は、アメリカを頼りにするのですか。
 自分の国は自分で守るのが、世界の常識です。
ましてや、日本は、世界第3位の経済大国です。
その上、世界最大の債権大国です。
このような超大国が、安全保障をアメリカに依存するのは、異常です。
日本の常識は、世界の非常識と言えるでしょう。







































































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